10月11日、保険医団体連合会(保団連)主催の医療研究フォーラムで、久しぶりに発表してきました。
前日の記念講演では、俳優の宝田明さんが、「戦後70年一人間として言うべきこと」と題し、自らの体験を通じ反戦への思いを語ってくださったのですが、残念ながら聴講できませんでした。サイン会での宝田さんをちらっとお見受けしましたが、やはりカッコよかったですね。
一方で宝田さんは、ちょっと前のNHKでのやり取りを鑑みるに、俳優人生を棒に振ってでもこれだけは社会に訴えなければならないという、一種使命感で今回講演を承諾したのではないかと思います。立派です。
さて私の話に戻りますが、以前は毎年この会での発表を心がけてきましたが、後進への機会提供という思いもあり、ここ数年ご無沙汰していました。
しかし、日常診療の中で何か発表しようという意識でいることは、マンネリ化対策として大事だと思います。
私は、第3分科会「歯科診療の研究と工夫」で、皆さん学術的かつシリアスな発表の多い中、「還暦を迎え、とりあえずあと10年充実した診療を続けるために」という、ちょっと文学的(?)な緊張感を和らげる(緊張感を欠いた)発表を行ってきました。
学会というと、ミクロ的な、現代風にいうとオタク的な発表が多いのですが、私はこのフォーラムのような雑多な発表のある人間的な研究会が好きです。
科学は現実に向き合ってのみ、価値があると思うからです。
おかげで質問もたくさん頂き、結果的にとても気持ちよく発表できました。
また、たくさんの方々の有意義な発表も聞けて、実り多い時間を過ごせました。
(写真は私の発表風景です)