季節はいつの間にか師走。
恒例のCDコンサートの季節です。
例年12月初旬に開催するのですが、今年は11月23日に、「青葉歯科医院30周年記念の集い」を開催したため、コンサートが12月21日と、かなり押し迫っての開催となりました。
それでもご常連の方を中心に7名の方が集い、私自慢(?)のハーブティーに始まり、お茶やコーヒー、そしてワインを飲みながら楽しいひと時を共有しました。
プログラムは以下の通りです。
*****************
1.びわ湖ホール4大テノールコンサート(BD)
2.J.パッヘルベル作曲
カノン ニ長調 (CD)
3.A.コレッリ作曲
合奏協奏曲 第8番ト短調 作品6の8「クリスマス協奏曲」
*2.3.:オルフェウス室内管弦楽団 (CD)
4.クラリノッティ演奏会(BD)
5.W.バード作曲
5声のためのミサ曲
タリス・スコラーズ (CD)
6.T・ラリエ作曲
「ヴェニスの謝肉祭」による序曲と変奏 Op.20 (CD)
7.A・ポンキエッリ作曲
カプリッチョ
*6.7.:H・シェレンベンルガー (Ob) (CD)
*****************
幾つか解説いたします。
コレッリのクリスマス協奏曲は、もちろんクリスマスにちなんで、です。
最終楽章が、クリスマスの日に限定して演奏されることが名前の由来になっているようです。
美しくも寒々とした楽章と、小春日和を思わせる穏やかな楽章との対比が魅力的です。
タリス・スコラーズによるバードのミサ曲は、さすが世界一の混成合唱団、師走のこの時期、心が洗われる思いがします。
「ヴェニスの謝肉祭」—これは本来ピアノ伴奏のフルート演奏なのですが、取り上げた演奏はフルートに替えて、名手シェレンベルガーによるオーボエの演奏です。
私の主観では、フルートは天上の音色、一方のオーボエはより地上に近い、つまり人間的な音色だと思います。
曲が進むにつれ、演奏はさらに技巧を要求されますが、同じ旋律を絶対に繰り返さない、この曲は変奏曲の極意のような曲です。
また来年の師走の再会を約束して、3時間ほどのコンサートが終わった頃には、あたりはすっかり暗くなっていました。 もう冬至ですから。