前回、長年使っている剪定用のハサミをご紹介しました。
実は私、結構道具にこだわる性分で、言うなれば「形から入る」タイプなんです。
そういえばずいぶん以前に、もったいなくて使えない(笑)「ゴールドタービン」をご紹介したことがありました。
もっとも、使えなくてはもはや道具とは言えませんが。
さて、道具を大事にするということは、道具に愛着をもつということです。
パソコンのマック(Macintosh)は、デザインと材質にこだわり、パソコンという道具をオブジェにまで昇格させました。
オブジェとは、そこにあるだけで存在感があり、その場の雰囲気を作り出せるものといえるかもしれません(本来は別の意味ですが)。
ちなみに、アメリカ映画に出てくるパソコンをよく観察してみると、その少ないシェアーとはうらはらにマックが多く登場します。
何を隠そう、かくいう私もマックユーザーです。
さて、今回ご紹介する道具は、むし歯を削った部分に充填(つめる)するレジンという材料を光で硬化させる光重合器と、物の厚みを測定するマイクロメータです。
左の光重合器は、形がスマートで色もシックですが、材質がアルミニウムを削り出したものです。重さも軽すぎず、手にしっくり馴染みます。
さらに性能も優れていて、通常10秒かかる照射時間が3秒ですみます。
当院には光重合器がこれまで4台ありましたが、また仲間が増えてしまいました。
右のマイクロメータですが、測定部にワイヤーが挟まれているのがおわかりいただけますか。
これは矯正用のワイヤーで、当院では上下合わせて16種類の太さ、形状の違うものを使用していますが、時々ケースから落としてしまうと、はたしてどの太さのワイヤーだったか、わからなくなってしまいます。
そこで、このマイクロメータを使ってワイヤーの種類を確かめます。
矯正用のワイヤーはインチで表示されているのですが、マイクロメータはcm表示です。
そこで、inch-cmの換算表を作っておきました。
最初、ノギスにしようかと思ったのですが、オブジェとしてはマイクロメータのほうが面白そうだったので、これに決めました。
ちなみに、0.01mm、つまり10μまで正確に測定できます。