コーヒーカップのお話

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 今、台風12号の影響で、断続的に大雨が降り続いています。
医院前の用水路の水面は、いまにも橋桁に届きそうです。

 さて、実は私、コーヒーカップを集めていたんです。
 過去形ですが、大学時代から、つい2、3年前までです。
 今はどうかというと、カップボードにも入りきらない数になったので、触手を出さないよう努めています。
 カップボードとか本棚って、空間的に少し余裕があるほうが品がいいんですよね。あまりごちゃごちゃしていると、インテリアというより倉庫のようになって、並んでいる物達も気持ち良さそうには見えません。

 今回はその中の2点をご紹介します。
 ひとつは左側の白地に青のストライプのもの。
 これは20年ほど前に購入したノリタケのカップです。
 当時、AGFから「珈琲交響曲」という コーヒーにまつわるエピソード等を紹介したハードカバーの写真集(全4巻)が発刊され、そこに掲載されていたこのカップの写真を見た私は一目で気に入り、早速購入しました。
 このカップ、珍しく高台がありません。そしてカップ全体に釉薬が塗られ、ざらっとした部分が全くないのです(洋食器に場合、たいてい高台の下がざらっとしています)。どうやって焼いたのか、不思議です。
 色合いと形が素晴らしく、私の好きなモーツァルトの音楽を連想させます。

 もうひとつが右の黒塗りで中が金色のデミタスカップ。
 これも日本の大倉陶園製です。15年ほど前、東京で開かれたスタッフの結婚式のあと、帰りの列車待ちの間にデパートで購入したものです。
 図柄はありませんが、どうです、日本の美を感じませんか?
 凛とした佇まいが好きで、時々カップボードの中を覗いて楽しんでいます。

 海外のカップにも素晴らしいものがたくさんありますが、私は、最近の日本のカップには形、図柄、そして薄さどれをとっても超一級品が多いな、とうれしく思います。  
 でも、これ以上は購入は控えようと、所有欲に封印をしています。
 

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