5月はいろいろ立て込んでいて、恒例のバラの話題が今ごろになってしまいました。
1、2月に挿し木にしたバラが、成功率10%以上で活着し、いま6本ほど新芽やつぼみをつけています。
上手な方にとっては低い成功率ですが、最近の私にしてみれば飛躍的な上達です。挿し穂の切り方を工夫し、ルートンやネメデールといった発根促進の薬剤も使いました。
苦労しただけに、喜びはひとしおです。
さて、写真のバラはフランスで作られた品種「ラ・マルセイエーズ」、深紅の花弁のしっかりしたいわゆる高芯剣弁咲きで、香りは弱いもののきれいな形が長続きするのが特徴です。
この花の色に、私は曰くを感じます。
花の名前は、あのフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」に由来するものだと考えられます。
もともとマルセイユの軍隊の歌だったようですが、内容はこうです。
『祖国の子どもたちよ、栄光の日がやってきた! 我らに向かって、暴君の血塗られた軍旗がかかげられた どう猛な兵士たちが、野原でうごめいているのが聞こえるか? 子どもや妻たちの首をかっ切るために、 やつらは我々の元へやってきているのだ! 武器をとれ、市民たちよ 自らの軍を組織せよ 前進しよう、前進しよう! 我らの田畑に、汚れた血を飲み込ませてやるために!』
どうです、深紅の色が敵の血の色を表しているとは考えられませんか。(写真は5月上旬に撮影)