保育園の歯科検診を終えて
今年も歯科検診が終わりました。
昨年あれほどにぎやかだったきりん組の子供たちが、今年はおしゃべりもしないで検診の順番を
整列して待っていたのは驚きでした。全体的には、10年前と比べ、ずいぶんむし歯は減ってきているようです。
ただし、2,3歳で数本以上むし歯のある場合には要注意です。 歯みがきの習慣も含めて、生活習慣を見直す必要があります。日中は保育園で生活リズムが管理されているからいいのですが、問題は朝と家庭にもどってからです。
朝起床が遅かったり、朝食抜きで登園すると、それだけで1日の生活がずれてしまいます。
特に朝食を抜くと、血糖値が低い状態で登園しますから、注意力が散漫になり、けがのもとになります。
また、昼食よりもおやつに重心が移ってしまうと、帰宅したときにまたおやつ、そしてその結果として
夕食がおろそかになります。おやつはどうしても甘いものが主になる傾向があります。
特に、夕食後の甘い食べ物はてきめんにむし歯を増やします。 三食に重点をおいた、けじめある食生活習慣を作ることは、なにもむし歯予防のためだけではなく、肥満や将来の生活習慣病の予防のためにも必要なことです。
さて、むし歯はないものの、上の奥歯の外側にブラッシングをした形跡のない子供がかなり見受けられました。これは本人にはとても無理なので、お母さんやお父さんが寝る前に必ずブラッシングしてあげてください。
この部分は、歯をかみ合わせた状態で外側からブラシを当てるようにすると、比較的楽に掃除できます。
それから、乳歯で歯並びが乱れていた子供が何名か見受けられましたが、個々の歯の問題は永久歯がはえ始めてから診察してもいいでしょう。
反対咬合と記入された場合は、年長になったら一度診察してもらうよう、お勧めします。
疑問な点、不安な点は、保育園の先生を通じて質問してくだされば、後日回答させていただきます。
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