遅ればせながら、師走のCDコンサートのご報告をします。
師走の—と形容詞はついていますが、今年は11/26(日)の開催でしたから、厳密には、霜月のCDコンサートでした。
ここのところ、新型コロナ、ウクライナ危機、イスラエルとパレスチナの紛争等、人類にとって深刻な出来事が頻発しています。
だからこそ、忙しい中にも皆で集い、それぞれの思いを語りながら音楽を聴く、CDコンサートの意味を改めて感じました。
今回は常連のメンバーに加え、初めての方も2名、計8名であの狭いリビングで開催しました。
ということで、今回のプログラムについて簡単にコメントします。
まずC.P.E.バッハのソナタト短調、これは、遅れての参加の方もあったのであとに回しました。それだけ、ぜひとも聴いて欲しい曲でした。
C.P.E.バッハは1714-1788の生存で、晩年はモーツァルトと被ります。
あの大バッハの次男ですが、本人の名付け親はなんとテレマンです。本人も自分の音楽の師はテレマンと言っています。大バッハとしては何とも複雑な心境だったでしょう。
ともかく、聴いていただければバロックではなく、古典派あるいはロマン派に近いメロディではないでしょうか。そして3楽章全て短調というのはかなり稀有です。
次に武満徹の合唱曲を取り上げました。
武満は偉大な作曲家ではありますが、日本人でもなかなか理解しにくい、あるいは入り込めない作曲家でもあります。が、合唱曲に関してはとても親しみやすく、私は今回の一番のメッセージはウクライナ危機、中東危機で、反戦主義の私としては反戦メッセージとして、「死んだ男の残したものは」を熱くお伝えしました。ちなみに私は最大の自国防衛は外交だと考えています。
さてLaymisは、当県高山村での屋外のコンサートを聴いて、ラテンアメリカのストレートな発声に感動したのでCDに入れました。この感動は、ライブで聴かないと伝われないかもしれませんが。
最後のモーツァルトは、CDコンサートの開催の動機、つまりモーツァルト没後200年の1991が今CDコンサートの開催のきっかけだったので載せました。
以下、プログラムを記載いたします。
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- C.P.E.バッハ作曲 ソナタト短調Wq.135/H.549 (CD)
トーマス・インデアミューレ(Ob.)
クラウディオ・プリツィ(Clav.) - 武満 徹作曲「風の馬」より (CD)
小さな空 うたうだけ 死んだ男の残したものは
さくら 東京混声合唱団(合唱) - パッヘルベル カノン(CD)
J.F.パイヤール パイヤール室内管弦楽団 - J.S.バッハ作曲 ブランデンブルク協奏曲から (BD)
ヴァーツラフ・ルクス指揮 コレギウム1704 - J.S.バッハ作曲 無伴奏チェロ組曲 (BD)
第4番BWV1010 第2番BWV1008
横坂 源(Vc) - The Best Of Laymisから (CD)
シナモンの花が咲く頃etc. - W.A.モーツァルト作曲 オーボエ四重奏曲K.370 (CD)
H.ホリガー(Ob) オーランド四重奏団 - etc.