小さい秋

かつては、「小さい秋」というと、晩夏ふとした風の涼しさに秋の気配を感じたものでした。

最近では9月は秋というより晩夏です。前半は、最高気温30℃以上の日が続きます。

今後地球はどうなってしまうのでしょうか。私は余生概ね20年から30年でしょうが、次の世代、そしてその次の世代に対して、どう「正」の遺産を残せるのでしょうか。考えると申し訳なく、そして空恐ろしくなります。

地球のキャパシティに対して、人間の影響力があまりにも大きくなってしまったのでしょうか。世代交代に際し、人間の理性や人格が積算されないのに、科学技術は蓄積し、飛躍的に高まっています。核というとんでもない技術を手にしても、その、人類にとっての有効利用を知らないのが現状です。

「猫に小判」「豚に真珠」ならまだよかったかもしれません。

猫が核兵器の発射ボタンを、豚がスカッドミサイルの発射ボタンを持ってしまったのです。

世代をまたいで理性が蓄積できたらと思うと、なんだか虚しくなります。

そんな、人間社会の行方とは関係なく「暑さ寒さも彼岸まで」、とにかく暑い夏が終わろうとしています。

アキアカネは、来年もまた同じ姿で我が家の庭に来てくれるのでしょうか。