アイスバーグ(シュネーヴィッチェン)

連休後半も、ほぼ天気に恵まれました。

やや暑すぎた感もありますが、贅沢は言えませんね。

さて写真は、シュネーヴィッチェン通称アイスバーグというバラです。

白いものは駐車場のフェンスに咲き乱れるつる性のアイスバーグです。清楚で好きなバラの一つです(フェンスの赤いバラはドンファン)。ドイツで作られたバラですが、シュネーヴィッチェン(Schneewittchen)とはドイツ語で「白雪姫」のことです。イメージぴったりですね。ちなみにアイスバーグ(iceberg)とは英語で氷山の意味です。どちらも白いものですが、かなり表現するもののイメージが違います。

さて、隣のピンクのバラは、ブリリアントピンクアイスバーグといって、白いものの枝変わり(変種)です。最近手に入れたものですが、大きくなったときどんなふうに咲くか楽しみです。

「そうだったのか、語源」⑥ -間違った言葉の使われ方-

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しばらく医学関係の言葉について触れてきたので、この辺で対象を少し変えてみたい。

今回は、本来の使われ方から変化して使われている言葉、あるいは間違って使われている言葉について考えてみたい。

ただ、現時点では間違った使われ方であっても、時代の経過でそれが正しい(間違っているとは言えない)使い方になってしまうものも多いので、必ずしも誤用とはいえない例も多い。

 

たとえば「とても」という副詞。

現在は「とても美しい」と、very=肯定的な文章に使われても違和感がないが、本来は「全然」と同義で「とても—ない」と否定的に使われていた。

そういえば、最近若い方々の間では「全然」も肯定的に使われている。

「全然大丈夫」といった具合に。

 

さて、代表的なものを幾つか挙げてみたい。

 

・確信犯

最近では、本人が悪いこととわかっていて行う行為、あるいはその人をさすことが多い。

本来は、道徳的、宗教的、あるいは政治的信念に基づいて、本人(たち)が正しいと確信してなされる社会的犯罪あるいはその人(たち)を指していた。

つまり、本人(たち)は正しいと信じて行っていることが、社会的には犯罪であるという、そういう行為やそれを行った人(たち)に対してつけられた表現である。

全く意味が異なるので、使うときにどちらの使い方か断る必要があるのは、ある意味面倒である。

 

・言語道断

本来は仏教用語で、「言葉で表現する方法が絶たれる」という意味で、それほどまでに奥深い真理を指していた。

それが転じて、言葉を失うほどひどいこと、とんでもないことを指すようになった。それにしても随分とあらぬ方向に転じたものである。

 

・破天荒

豪快、型破り、あるいは大胆といった意味で使われることが多い。おそらく字からくるイメージでそう使われているのかもしれない。

本来は、中国の古事成語から。

「天荒」とは未開の地のことで、それを破るということで、今まで人が成し得なかったことを成就することを表す言葉である。「日本人初」や「人類初」といったところか。

ちょっと勇み足で「前代未聞」「空前絶後」という広義の使われ方から、先の間違った意味で使われるようになったのかもしれない。

 

・ 相合傘

こちらは逆に、字からわかる通り、一本の傘の下に二人以上の人が入っている状態をさす。「愛」の字が連想されるのか、男女二人というイメージが浮かぶが、必ずしも異性同士とは限らない。男同士でも全く問題ない。

相傘ともいう。

 

・鳴かず飛ばず

「『三年』鳴かず飛ばず」が出処の中国の故事で、実力のある者が活躍の機会に備えてじっと待っているさまを指す。したがって、もともと才能や力のない者が活躍できないでいるような使い方は、本来の意味とやや違っている。

 

・潮時

「物事をやめる頃合い、タイミング」といったネガティブな意味合いで使われていることが多い。

「潮の満ちる時、あるいは引く時」がもともとの意味で、つまり「ちょうど良い頃合い、タイミング」を指し、よりポジティブな意味合いの方が強い。もっとも、やめることをポジティブにとらえて引用するなら必ずしも間違いとは言えないが。

 

・姑息

「姑息な手段」等、現在では「卑怯」と同義で使われることが多いが、これは誤りである。本来は、根本的な解決法ではなく、一時しのぎ、間に合わせにすることをさす。

医療では「姑息療法」という言葉が使われるが、これは「対症療法」と同義であり、「姑息」の本来の使い方に近い。

この意味では、歯科では「temporary=一時的な」という言葉を使うが、一般的にはmakeshiftあるいはtemporizingという英語が相当するらしい。

 

・恣意的

本来は、論理性がなく、思いつきで行動する様子や、自分勝手に行動する様子を指す。もっとわかりやすく言えば、計画性がない、思慮が足りないといった様を表しているのであろう。

ところが最近の使われ方をみていると、例えば国会の質疑答弁などでも反対語に近い「意図的」あるいは「作為的」の意味で使われていることがある。どこか言葉に裏がある、狡猾なイメージが漂う。

近い将来、この間違った使われ方が常用になるのかもしれない。

 

・遺憾

本来は、期待したようにならず、心残りであること、あるいは単に残念であることの意味である。

近年では、政治家やそれなりの立場にある人の口から、事後の記者会見等で「遺憾に思う」という表現をよく耳にする。

この場合、自らあるいはその周囲の行い等に対し、残念なことという表現をしているのである。つまり、法的には問題ないものの想定外であるといった、やや責任逃れのニュアンスが含まれているのである。

ここには謝罪の意味が含まれていないというのが一番のミソである。

要は、「遺憾」を口にしたのちの行動こそが肝要である。

人はミスをして成長する生き物である。ミスを生かせるか否か。

反省して、その後の行動に生かせればよし、変わらなければ「いかん」ともし難い。

 

・役不足

本来は、その人の力量より低い仕事や役割を与えられることを指す言葉である。

誤って、逆の意味で使ってしまっていることがある。

であれば、「力不足」あるいは「役者不足」であろう。自らを謙遜したつもりで誤用しないようにしたいものである。

 

以上、私がこのようなコメントをすること自体、役者不足の感が否めない。

(群馬県保険医協会歯科版掲載のための原稿)

沈丁花とメジロ

今日は、前橋では最高気温25℃を超えたとか。

3月なのにとんでもない暖かさ、いや暑さでした。

2年毎の診療報酬改定、いわゆる点数改定に向け準備しながら、庭の草むしりを。

いえ、2時間ほどデスクワークをするとストレスがたまり、その気分転換に草むしりをした、というほうが正確かもしれません。

少し体を動かすと汗ばむような陽気でした。

草むしりは面倒な作業ですが、実は見方を変えれば最も季節感を感じる作業でもあります。なんといっても植物と最短距離で向かい合えます、いえ、合わざるを得ません。

今日などは沈丁花のそれこそ「春」を象徴するような香りに包まれていました。

メジロもおそらく番(つがい)でしょうか、二羽ずつ同じ木の枝に来てはか細い高い声で鳴いていました。

警戒心が強い鳥なので、前回同様、ここまでが精一杯でした。見えますか?

 

クリスマスローズ、今年も

あの東日本大震災から7年が経ちました。傷ついた被災地の風景は徐々に変わっても、人々の辛い思い出は決して癒えることはないでしょう。

さて我が家では、例年通りクリスマスローズが満開となりました。

クリスマスとは名ばかりで、実際に満開となるのは2月から3月にかけてです。

クリスマスローズの自生域はヨーロッパから中国までとかなり広く、特にアドリア海に面した地域でその種類や数も豊富とのことです。

クリスマスロ−ズ(以下、クリロー)は、色や模様のバリエーションが豊富で、花びらの形(シングル、セミダブル、ダブル)、色、模様の順に表記します。

したがって、写真上はシングル ピンク ベイン(ベイン=veinとは葉脈、血管のこと)、下はダブル ホワイト ピコティ(ピコティは覆輪、縁取りのこと)と呼びます。

この花、なかなかシャイで、カタクリの花のように下にうつむいて咲きます。

ですから、下の写真は根元の方から煽って撮影しています。

寒かった冬もようやく終わり、桜の開花も現実味を帯びてきました。

春はそこまで

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今年の冬は、記録的な寒さが続いています。福井では、大雪により20kmにわたり車列が立ち往生し、数日間陸運が麻痺状態となりました。

前橋でも2回ほど積雪し、駐車場の雪かきで腰を痛めました。幸いにも、近所の重機を持っている会社の方がショベルカーで大方除雪してくれました。寒さの中の心の温かさに感謝感謝です。

当院の水道管も一部凍結し、ガスによる温水が出ない日もありました。こんなこと、開業以来一度もありませんでした。

まだ寒さは続くでしょうが、一方で気温の推移を見ていると、最低気温がマイナスの日が徐々に減り、最高気温10℃以上の日が増えてきました。

この数字を見ただけでも暖房効果がありそうです。

そして、春は着実に近づいています。

庭の蠟梅(ロウバイ)の黄色い花はいい香りを放ち、馬酔木(アセビ)の花も膨らみ始めました。

足元に目をやると、いつしか落ち葉の間からフキノトウが葉を広げていました。

テレビでは、早くも桜の開花予想がアナウンスされました。

 

師走のCD-コンサート 2017

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12/10に今年のCDコンサートも無事終えることができました。

今回は、ギターの演奏をBDで楽しんだり、またブラジルのクラシック音楽に触れたりと、ラテンを中心にプログラムを組んでみました。

さらに、最近気に入っているオーボエの演奏も加えてみました。

音楽にまつわる話まつわらない話、一年の思い出を語り合いながら、あっという間に3時間が過ぎてしまいました。

コンサートが終わった頃には、辺りは既に真っ暗、黄昏時をとっくに過ぎてしまいました。

さてCDには、ブラジルのクラシックを中心に編集した Histoire Du Tangoと、渡辺 克也のオーボエを収録した Nuit Amourを中心に収めてみました。

BDは、どちらもギターのソロ・リサイタルで、特にアナ・ヴィドヴィチは弾く姿を見るだけでも楽しめました。

(実は、BDの不具合で、荘村清志のリサイタルは再生できませんでした)

以下、当日のプログラムです。

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1.アナ・ヴィドヴィチ ギター・リサイタル(BD)

      J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番                    

      タレガ アランブラ宮殿の思い出

      ビートルズ イエスタディ

              アナ・ヴィドヴィチ(Guit) 

2.荘村 清志 ギター・リサイタル(BD)

      タケミツの愛の歌から            

3.Histoire Du Tangoから

      ヴィラ・ロボス ブラジル風バッハ第5番

      マシャド パコーカ

                        ヤーノシュ・バーリント(Flu)

                        パル・パウリコヴィチ(Guit)

4.キャスリーン・バトル 

      ヴィラ・ロボス ブラジル風バッハ第5番

5.Nuit Amourから

         渡辺 克也(Ob)

        私を泣かせてください ヘンデル 歌劇「リナルド」から

        閉ざした唇に レハール「メリー・ウィドウ」から

        侯爵様あなたのようなお方は ヨハン・シュトラウス

               (オペレッタ「こうもり」から)

6.モーツァルト レクイエム(BD)

       ムジカエテルナ

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久々の休日

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役職がひとつ増え、なんとなく気忙しくなってきました。

でも、時間は探せば結構あるものなんですけどね。多分に気持ちの問題です。

そしてはや11月に入り、二月毎のカレンダーも最後の一枚となりました。

今日は最近の私には珍しく、一日中予定が入っていませんでした。

実は今年の春、洗面所を改装しましたが、その際、廃棄するはずの扉に未練が残り、納屋にそっと保管しておきました。

今朝思い立って、それを利用しチェストを作ることにしました。自慢の日曜大工道具の出番が久々にやってきました。ほぼ5時間ほどかけて出来上がったのが上の写真です。

玄関前で撮りましたが、ついでに後ろのフラワースタンドにビニールカバーをかけました。そういう季節ですね。

このくらいの距離から写すとあらが目立ちませんね(笑)。

黒い部分は焼杉を使ったからで、まだ塗装していません。

天板をモスグリーンにしようかと思っています。

明日はまた東京に出張です。

キンモクセイの季節

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もちろん、これはキンモクセイではなくカトレアです。

夏咲きの「ハワイアンウェディングソング」という種類で、以前にもご紹介しましたが、毎年必ず8月から9月に咲いてくれます。購入してからすでに10年以上経っていますが、咲かなかった年はありません。しかも、カトレアには珍しく甘い香りがします。さらにどんどんバルブ(膨らんだ茎)が殖えるので、知人にお分けしています。

この花が咲くと、いよいよ本格的な秋を感じます。我が家にとっては大切な風物詩です。

もうひとつ、秋の風物詩として三大香木のひとつ、キンモクセイが挙げられます。

以前は体育に日あたりに香ったものですが、地球温暖化の影響でしょうか、最近はこのカトレアが咲く時期にかぶってきたような気がします。

日が短くなるのはちょっと寂しい気もしますが、思考の時間である黄昏時が長くなるのは、この歳になるとありがたくもあります。

人生を楽しみましょう。

海の日

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今日は海の日。

といっても、関東では梅雨明けまでもう少しかかりそうです。

ただここ数日、午後から夕方にかけて車軸を流すような豪雨に見舞われていますから、梅雨明けも間近といったところでしょうか。

私事ですが、先週、群馬県保険医協会の会長に選任され、それに伴う行事等でやや緊張気味に過ごしていましたので、この週末連休は、久々にホッとした時間を満喫できました。

写真は海の日にちなんでスカイブルーです(ちょっとこじつけですが)。

道を挟んだ隣の家のアガパンサスです。この名前もやっと調べた挙句に見つかりました。日本名はムラサキクンシランというそうです。じつは、意外にもヒガンバナの仲間だそうです。

なぜ調べたか?

診療室から見えるこの花の名前を患者さんから聞かれるからです(自分で植えたものではないんですが)。

毎年この時期、一ヶ月以上清々しい色の花を咲かせます。

鬱陶しい時節柄、ツユクサやアジサイの花色と同じく、目に涼しさを運んでくれます。

 

 

ゴールデン ウィーク

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今年のゴールデンウイークは、天候に恵まれました。

だからといってどこかに出かけたわけでもなく、ほぼ日常の環境の中で、庭いじりや、書類の整理、そして親しい人たちと時間を共有しました。木漏れ日の下、テーブルを外に出し、風の音や鳥のさえずりを聞くだけでも、かけがえのないひとときを満喫できます。

暑くもなく、寒くもなく—でもそんな心地よい気候は長くは続かないものですが。

さて、1枚目の写真は、診療所の玄関前で、モッコウバラが満開です。手前の斜めに伸びたオリーブの木は年々スロープに覆いかぶさり、そろそろなんとかしなければ、と毎年考えています。

2枚目は、庭のフジの花。ミツバチの羽音が聞こえてきそうです。

最後の1枚は、ブルーベリーの花後の状態。これからもとの部分が膨らんで夏にはあの甘酸っぱい実をたわわにつけます。