ゆずり葉

 img_0802.jpgこんなコメントがありました。
-「ゆずり葉」という植物があるが、この植物にかぎらず、古い葉は、いつか新しい葉にその役割をゆずり、その生命を託していくものなのだろう。春とは、ひとつの大きな生命を支えていくために、小さな生命たちの新旧交代が行われる厳粛な儀式の季節なのかもしれない-

ブナは、新芽が春に芽吹くまで前年葉が着いたままの「ゆずり葉」の特性がありますが、
 あたかも、新芽の芽吹きを見守り、その生命力を確認してから散っていくようで、けなげささえ感じます。
 ただ、大きく成長するにつれ、葉は寒風に飛ばされ新芽を守る効果はなくなってしまうそうです。
   (写真は診療室前のブナの木)

劇団「赤いトマト」

img0852.jpg11月16日(日)、野中町公民館にて、伊藤行政書士事務所と青葉歯科医院共催で、人形劇団「赤いトマト」の公演を無事終えました。
 約5年ぶりの文化活動ですが、今回は、地域の自治会や育成会も協力してくれたこともあり、107名の参加がありました。
 劇団 「赤いトマト」は、福島の田舎で農業を生業としているご夫婦ですが、農閑期に福
島県内を中心に、すでに1200回以上の公演(年間200回ほど)をしているそうです。
 稽古場や道具類はほとんど自作だそうで、演目ごとに茶箱のような入れ物に小道具
が分けられていて、運搬と操作がしやすいように組み立て式になっていました。
 お二人と昼食をともにしたのですが、そこで話題となったのは、最近は農作業をしているところに、「作物を分けてほしい」といってやって来る方が多いそうです。
 それだけ、食の安全が叫ばれる中、産地と生産者に関心があるということでしょうか。

夏祭り

 summer.jpg8月初旬、夏祭りの晩に、若手のスタッフ達が浴衣に着替えたので、とりあえず駐車場で記念撮影。
 この頃の暑さは文字通り猛暑のピーク、夜になっても蒸し暑く、寄る年波を感じる老体にはまさに乗り切らねばならない「夏」でした。

石菖(セキショウ)

     
sekisyou.jpg正しい名称は、ニワゼキショウhttp://ja.wikipedia.org/wiki/ とのこと。
直径1cmにも満たない小さな花。
初夏から夏にかけて次々と咲き続けます。
何年か前に植えたものの種が飛んだのか、あちこちのプランターから花を咲かせます。
( 群馬保険医写真展08年 自由部門 奨励賞受賞)

軽井沢のしだれ桜

 cherry-brossom.jpg 5月の連休に軽井沢に行ってきました。
 こちらはしだれ桜が満開で、平地との季節のずれを実感します。
 前日の日中に写真のスポットを見つけたので、朝もやを予想して翌朝5時にホテルを出発。構図を決めてさてシャッターを、と思ったら、なんとカメラの電池切れ。
 以前も同じ過ちをしているのに、まったく準備が改善されていませんね。
 気を取り直して、女房のデジカメを取りに帰り、三脚に固定して撮影したのがこれです。

桜二題-その2 桜と赤城山

 sakura1.jpgもうひとつは、近くの桃ノ木川の堤から赤城山を望んだものです。
 3月中旬までは空っ風が吹き荒れる群馬ですが、やはり4月ともなると水蒸気を含んだ空気で山はかすんで見えます。
 今年は3月にはいって暖かい日が多くなり、市内の桜の開花が一気に進み、入学式は桜吹雪の中で行われたようです。  (08.4.6撮影)

水仙

suisen3.jpg「春は名のみの風の寒さや」
 早春賦の一節ですが、立春を過ぎても寒い日が続きます。
 水仙の花は、この時期の季語でしょうか、寒さに向かって凛として清楚です。
 写真は、ニホンズイセンではないかと思います。
 スイセンはヒガンバナ科だそうです。
 春までもうひと我慢。

静物(絵のような写真)

 img_19.jpg  月日は急ぐように駆け抜け、今年も既に霜月。
 落ち葉が霜で濡れている様は、晩秋の風物詩というにはあまりにも寂しさを演出します。
 でもこのしっとりとした風情は、関東では貴重です。
 なぜなら、このあとの数ヶ月は季節風の空っ風の季節、情緒より、上州らしい割り切った世界が支配します。
 なぜかいただいた洋梨を撮ってみました。
 絵のような表現を狙ってみましたが、いかがでしょう。