お気に入りワイン

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 昨年同様、今年の夏も猛暑日が続きました。
 ただ今年の場合、使用電力制限のためか、エアコンの設定温度を高めにして日本中がずいぶん暑さを我慢しました。熱中症になった方も例年になく多かったようです。
 なのに小学校の運動会は、秋の行事が立て込んでいるせいか、年々早まっているように思えます。かつては、10月にはいってキンモクセイの香りがする頃だったように記憶しています。
 是非、熱中症対策として改善してほしいものです。

 さて、赤ワイン好きの私は、暑い夏だけはぐっと冷やした白ワインを常飲していました。
 夏日から解放されると、やはり暖かいコーヒーと赤ワインがおいしくなります。
 
 左の写真は、以前ご紹介した レーベンスウッドのジンファンデルです。
 行きつけのレストランで愛飲しているのは、そのうちのソノマカウンティというラベルです(写真のジンファンデルは ナパバレーというラベル。ワインセラーから出したばかりなので水滴がついています)。
 初めてこのワインを口にした時、カリフォルニアのワインでもこれほど深い香りと味わいのワインがあるのかと驚きました(カリフォルニアには失礼)。
 それ以来、今でも私にとって赤ワインのスタンダードとなっています。

 さて、右の写真は、最近気に入っているイタリアワイン トゥア・リータ ロッソ・デイ・ノートリ です。
 別のお店でいくつか試飲したところ、香りが素晴らしく、即ボトルで注文しました。
 ラベルもご覧の通り、見て楽しめます。
 何より、香りを嗅いでいるだけで幸せになるワインです。
 後ほど調べたら、例の「神の雫」でも取り上げたワインとか。
 私の目に狂いはなかった(笑)。
 今回ご紹介したものは、香り重視のワイン好きなら絶対に気に入るはずです。

コーヒーカップのお話

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 今、台風12号の影響で、断続的に大雨が降り続いています。
医院前の用水路の水面は、いまにも橋桁に届きそうです。

 さて、実は私、コーヒーカップを集めていたんです。
 過去形ですが、大学時代から、つい2、3年前までです。
 今はどうかというと、カップボードにも入りきらない数になったので、触手を出さないよう努めています。
 カップボードとか本棚って、空間的に少し余裕があるほうが品がいいんですよね。あまりごちゃごちゃしていると、インテリアというより倉庫のようになって、並んでいる物達も気持ち良さそうには見えません。

 今回はその中の2点をご紹介します。
 ひとつは左側の白地に青のストライプのもの。
 これは20年ほど前に購入したノリタケのカップです。
 当時、AGFから「珈琲交響曲」という コーヒーにまつわるエピソード等を紹介したハードカバーの写真集(全4巻)が発刊され、そこに掲載されていたこのカップの写真を見た私は一目で気に入り、早速購入しました。
 このカップ、珍しく高台がありません。そしてカップ全体に釉薬が塗られ、ざらっとした部分が全くないのです(洋食器に場合、たいてい高台の下がざらっとしています)。どうやって焼いたのか、不思議です。
 色合いと形が素晴らしく、私の好きなモーツァルトの音楽を連想させます。

 もうひとつが右の黒塗りで中が金色のデミタスカップ。
 これも日本の大倉陶園製です。15年ほど前、東京で開かれたスタッフの結婚式のあと、帰りの列車待ちの間にデパートで購入したものです。
 図柄はありませんが、どうです、日本の美を感じませんか?
 凛とした佇まいが好きで、時々カップボードの中を覗いて楽しんでいます。

 海外のカップにも素晴らしいものがたくさんありますが、私は、最近の日本のカップには形、図柄、そして薄さどれをとっても超一級品が多いな、とうれしく思います。  
 でも、これ以上は購入は控えようと、所有欲に封印をしています。
 

我が家のグリーンカーテン

 gohya.jpg chen.jpg5月にダイニング南側に作った、最近流行のグリーンカーテン。
 当初はただのネットだったのですが、今ではご覧の通り、ゴーヤがたわわに実っています。
 カーテンの内側は葉からの水分の蒸散によって、ひんやりします。
 カーテの越しの木漏れ日も、清涼効果に一役買っています。
 かわいい黄色の花も楽しめます。
 また、それなりの大きさになった実はゴーヤチャンプルとして我が家の食卓でも大いに役立っています。
 ゴーヤ様々の今年の夏です。

 我が家のフェレットはというと、暑さでだらっとしています。
 毛皮を脱ぎたいでしょうね。

ラ・マルセイエーズ

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 5月はいろいろ立て込んでいて、恒例のバラの話題が今ごろになってしまいました。
 1、2月に挿し木にしたバラが、成功率10%以上で活着し、いま6本ほど新芽やつぼみをつけています。
 上手な方にとっては低い成功率ですが、最近の私にしてみれば飛躍的な上達です。挿し穂の切り方を工夫し、ルートンやネメデールといった発根促進の薬剤も使いました。
 苦労しただけに、喜びはひとしおです。

 さて、写真のバラはフランスで作られた品種「ラ・マルセイエーズ」、深紅の花弁のしっかりしたいわゆる高芯剣弁咲きで、香りは弱いもののきれいな形が長続きするのが特徴です。
 この花の色に、私は曰くを感じます。
 花の名前は、あのフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」に由来するものだと考えられます。
 もともとマルセイユの軍隊の歌だったようですが、内容はこうです。

『祖国の子どもたちよ、栄光の日がやってきた!
我らに向かって、暴君の血塗られた軍旗がかかげられた
どう猛な兵士たちが、野原でうごめいているのが聞こえるか?
子どもや妻たちの首をかっ切るために、
やつらは我々の元へやってきているのだ!
武器をとれ、市民たちよ
自らの軍を組織せよ
前進しよう、前進しよう!
我らの田畑に、汚れた血を飲み込ませてやるために!』

 どうです、深紅の色が敵の血の色を表しているとは考えられませんか。(写真は5月上旬に撮影)

今年の桜

  sakura_114.jpg春先に、日本を震撼させるほどの大きな悲しい震災が起こり、いまも被災地では、生き残りから復興に向けた懸命の営みが繰り広げられています。
 桜を愛でる余裕などないだろうという気持ちと、でも、桜はいつもの春のように何事もなかったように咲くんだろうなという気持ちと。
 昨年と同じ、近くのお寺の桜を撮ってみました。
 手前の椿は、雄しべを覆うフリルのような花弁の特徴から、朴伴錦(ぼくはんにしき)でしょうか。(4/14 撮影)

ミモザ 復活!

 mimoza_20110327_.jpg3月11日、東日本大震災にみまわれ、私の第二のふるさと、仙台をはじめ、東北地方の沿岸は広域にわたり、人命財産ともに甚大な被害を被りました。
 しばらくは何も言葉にできませんでした。
 仙台周辺に在住の同級の中には、診療所が被害に遭って診療ができず、ボランティアで被災地に貢献している者もいます。同じ医療人として頭が下がります。
 悲しみを乗り越えて、復興への長い道のりが始まったばかりです。
 関東も、場所によっては被害も報告されていたり、また計画停電が実施されたりで、決して余裕があるわけではありませんが、東北の耐えがんばっている方々に可能な支援をしていきたいと思います。
 さて写真のミモザ、昨年の3月末、季節外れの重い「なごり雪」の着雪で道路側に折れましたが、庭師の方の尽力で枝を戻し、今年は見事に復活開花しました。
 東北の人たちに、エールとして送りたいです。

冬の満開

n.jpgmukudori.jpg大晦日に、隣町のスーパーまで買い物に行きました。
 その横の公園に目をやると、なんと大きな木に白い花が満開ではありませんか。
 冬桜? 近づいてよく見ると花に見えたのは白い実でした。
 豆に白くまぶした駄菓子をご存知でしょうか。まさしくあれです。
 それにしても何の木でしょう。
 早速帰って、ネットで「冬 白い実」で検索してみたところ、ナンキンハゼだとわかりました。
 実はこの公園の近く、ナンキンハゼの街路樹が約1kmにわたって植えられているお気に入りの通りがあります。紅葉の頃は緑、赤、黄色のグラデーションが見事です。
 今は剪定されて寂しい姿になっていますが、剪定しなければこんなきれいな実をたくさんつけるんですね。
 「花より団子」 この時期、鳥たちには何よりのごちそうのようです。
(写真は1/2に撮影)

今年の秋は—

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 記録的な今年の夏の猛暑,そしてその後の残暑,さらにこのところの急激な冷え込みで、かなり期待したのですが,残念ながら時期やや尚早、これからでした。
 それを知ってか知らずか、観光客もほとんどいなく、じっくり構図を考えての写真がとれました。
 もう一枚はそれより1週間後の10/28 蓼科でのドウダンツツジの紅葉です。
 こちらは前日氷点下まで冷え込み、また当日は本格的な雨だったので、身体のことも考えて屋外での撮影は断念,ホテルの中から外の植え込みを撮影しました。
 全国的に10月としては記録的な冷え込みとなりました。
 今年はなんと寒暖の差が大きな年でしょう。

ゴールドタービン

tuebine.jpg    先程,ソムリエナイフについてお話ししました。
 実は私には,物にこだわるというか,人が持っていない物を欲しがる嫌な癖があります。そのくせ、人が持っている物には興味を持たない、いわゆるへそ曲がりなのです。
 例えば,私以外の家族は全員携帯電話を持っていますが,私はなんと未だかつて持ったことがありません。
 事後報告になりますが,昨年 KAVOというドイツのメーカーのゴールドのタービンを買いました。(笑)
 タービンとは,歯科治療で歯を切削するあのキーンというドリルです。
 しかも私の名入り(右上)です。
 (もっともゴールドといっても、ゴールド色なだけですが)
 これは、メーカーの創立100周年を記念して限定販売されたものなんです。いわば世界にひとつだけ、なのです。
 メーカーの方に,
「飾るだけでどうせ使わないから,中のカートリッジ(回転する部分)外してその分安くしてくれません?」
って頼んだら、
「できません」
とのこと。
 外側だけでよかったんですけどね。
 でもこのタービン、時々診療に疲れて手抜きをしたくなった時,これ眺めて心入れ替えています。
 ちなみにこのタービン、ソムリエナイフが7本くらい買えますが、残念ながらワインの栓を開けることはできません。

ソムリエナイフ

 knife.jpgついに、ライヨールのソムリエナイフを買ってしまいました。
 2万円ちょっとの出費でした。
 普段それほど高いワインを飲んでいるわけでもないのですが。
 それに今までのソムリエナイフでも事足りていたのですが,やはり本物って違うのかなという好奇心からの購入でした。
 私は欲しいものがあると,1週間待ってみます。
 それでも欲しいという気持ちが変わらなかったら購入することにしています。
 今回もやはりその思いが変わらなかったので,必需品では決してありませんが,購入に踏み切りました。
 黒檀の柄に葡萄の象嵌が施されていて,気に入りました。
 一日の仕事が終わり,決して高くないワインの栓を開けるその瞬間に思い入れを込めて楽しんでいます。